INTERVIEW
20代で事業を創り“世界中のエンジニアの未来を切り拓く”3人の成長に迫る

ファインディで事業の立ち上げから2年で3倍に急成長させている、20代新規事業責任者の山田さん、新卒2年目の西川さん、そして1年目の木村さんの3人にインタビュー。彼らはなぜエンジニア支援という領域を選び、どのようにして事業を立ち上げ、自らも「突き抜けた成長」を遂げようとしているのでしょうか。新たな市場を切り拓き、ビジネスの最前線で着実に進化を続ける若手のリアルな思考と、そこに広がる成長機会を探ります。
※本記事は2026年春発行『Goodfind Magazine #40』の特集企画「Goodfindが選んだ 20代で突き抜ける企業」に掲載します。
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SPONSORED BY ファインディ株式会社
話し手
山田 郷
ファインディ株式会社
Findy Tools事業部 事業部長
西川 雄也
ファインディ株式会社
Findy Tools事業部 事業開発チーム
木村 晨一
ファインディ株式会社
Findy Tools事業部 事業開発チーム
SECTION 1/5
未確立の市場で、事業を創る環境へ
⸺はじめに、山田さんがファインディに入社を決めた経緯について教えてください。
山田:前職ではBtoB SaaSのプロダクトマーケティングマネージャーとして、プロダクトを1から10へと成長させる事業グロースに携わっていました。そのなかで「将来は事業を創りたい」という想いが高まり、0から1を生み出す経験ができる環境を求め、新規事業部門への社内異動や他社を含め複数の選択肢の検討を始めました。

その際に、当社代表の山田から「開発とビジネスサイドを繋ぐ開発生産性の指標を創出していく」という話を聞き、まだ確立されていない市場を創り上げていくフェーズに携われることに大きな魅力を感じました。
また、前職ではプロダクトマネージャーと密に連携を図りながら仕事をしていましたが、事業責任者として事業全体を見るのであれば、開発の知見は不可欠だと考えました。自身もエンジニアのことを深く理解し、PdMやCTOに任せきりにしないように、技術的な知見も習得してエンジニア理解を深めたいという考えもあり入社を決めました。
⸺入社してから事業を創るために、どのように取り組まれてきたのですか?
山田:代表に「事業を立ち上げたい」と意向を伝えたところ、「まずはエンジニアや顧客の理解を深めないと、すぐに事業は創れない」とアドバイスをもらい、解像度を上げるために、新設のチームでDevRel(開発者向けマーケティング)として、エンジニア向けのイベントやマーケティングを担当しました。
現在のFindy Tools事業部を立ち上げるまでの半年間は、自分で50本近くのイベントを企画し、他社イベントへの参加を含めると100本近く経験し、徹底的にユーザーの解像度を高めました。

エンジニアの理解には、技術の理解とカルチャーの理解という大きく2つの側面があり、技術は常にキャッチアップしていく必要があります。一方で、エンジニアが何を考え何を発信したいのか、どのようにコミュニケーションを取れば良いか、などについては、半年ほどで少しずつ理解できるようになりました。
入社から半年経った頃に、「エンジニアコミュニティ特有の文化を大切にしながら事業を創りたい」と考え、社内外含め100人近くにヒアリングを行い、少しずつ仮説検証を進めていきました。こうして、ユーザーであるエンジニアに向けて、開発ツールや技術選定をサポートする「Findy Tools」というサービスの提供が始まりました。現在、カンファレンス事業とメディア事業がありますが、新規事業も開発中です。
SECTION 2/5
バックグラウンドを活かし、エンジニア理解が深い事業家を目指す
⸺西川さんと木村さんがファインディへの入社を決めた理由についても教えてください。
西川:当初はコンサルやメガベンチャーを見ていましたが、よりスタートアップに近い環境の方が、速く多くの経験と失敗を通じて成長できると考え、4年生からスタートアップに絞って検討し始めました。ファインディを選んだのは、自身の経験と最も整合性が取れて、自分に納得のいく説明ができるのがエンジニアを支援する領域だと思ったからです。

小学生の頃からパソコンに触れる機会が多くあり、大学時代には携わったアプリ事業がエンジニアとの連携不足で立ち行かなくなるという悔しい経験もしました。当時、私はエンジニアとビジネスサイドの橋渡し役を担い、エンジニア採用にも携わっていたため、「もう一度やり直せるなら、エンジニアの理解を深め、技術とビジネス両面から議論できる事業家になりたい」という想いがありました。
木村:私は大学時代、自然言語処理の研究室に所属し、食感表現を実測データと結びつけ、翻訳やマーケティングに活用できる基盤サービスを開発していました。
コードを書くことは楽しくエンジニアは魅力的でしたが、ビジネスの道を選んだのは、何かを生み出すことや新しい発想を形にすることに、大きな喜びを感じると気づいたからです。また、競技プログラミングや国際大会への参加、海外大学の講義を受講するなかで、世界のトップレベルのエンジニアとの差を痛感しました。

それからは、エンジニアとしてのバックグラウンドを活かしつつ、グローバルな事業創造に注力できる環境で、事業家として活躍したいと考えるようになり、就職活動ではビジネス職のみを志望しました。
SECTION 3/5
事業家の打席を原動力に、入社直後から成果を上げる
⸺お二人が新卒入社してから取り組んできたことや、身についたと思うことについて教えてください。
木村:最初に担当したのは、当社主催イベントのスポンサー営業です。営業は初めての経験だったため、本などで基本を学び、周囲の助けや協力を得ながら、少しずつ営業手法を習得していきました。
また、学生時代に個人での開発経験はあったものの、スポンサー企業が担っている大規模サービスにおけるアーキテクチャやチームでの開発経験は不足しており、技術的なキャッチアップも並行して進めました。
スポンサーには、イベントを通じてエンジニア採用に繋げたい企業と、自社ツールを広めたい企業の大きく2つがあり、「認知が足りない」「認知はあるものの選考からの内定率が高くない」など、それぞれの企業が抱える課題は異なります。
そこで、企業ごとに訴求内容を調整し、どのような効果をもたらすかを具体的に提案するなどの工夫を重ねたところ、初月から数社の受注につながり、目標を大きく上回る成果をあげることができました。

⸺月間MVPを史上最速で受賞するほど成果にコミットできたのは、なぜでしょうか?
木村:「事業づくりの打席に立つために、目の前の目標に対して圧倒的な結果を出す」という気持ちが原動力になったからだと思います。実は私が着手した時には、既に大半の企業にはアプローチ済みで、新たな企業を開拓せねばならない厳しいスタートでした。
しかし「何とかなる」という精神で、先輩や上司の再現性あるやり方を学びながら、考えられることすべてに取り組みました。改善のスピードと行動量を保つことで、経験のないことでも習得できる手応えを感じましたね。この経験は営業に限らず、カスタマーサクセスやマーケティング、そして事業創出などにも活きると考えています。
西川:私も入社1年目は営業活動が中心で、後半にはカンファレンスやオンラインイベントの企画も担当しました。そのなかで、特に3つの力が身についたと思います。
まず、巻き込み力です。高い成果を出すためには、社内の多様なアセットを最大限に活用し、周囲を動かすことが重要です。そのため、営業や社内連携を重ねる中で、相手のメリットを伝え説得し行動を促して、さらに次の打ち手を考えるという一連の流れを繰り返し、巻き込み力がかなり鍛えられました。

次に、やりきり力です。日々業務に追われながらも、その日のタスクを確実に完了させなければ翌日以降の仕事に影響が出るため、シンプルですが、仕事を通じてこのやりきり力が以前より高まったと感じます。
最後に、戦略の修正力です。新規事業では不確実性の高い試みが多く、計画通りに物事が進まないこともあります。そうした状況でも悲観的にならずに、目標を維持したまま、戦略の軌道修正を重ねながら実現していくというアプローチが身につきました。
SECTION 4/5
事業成長の鍵は、0次情報の収集とユーザー体験の追求
⸺山田さんは事業を推進していくうえで、特にどのようなことを重視していますか?
山田:ユーザーが頭の中で感じていながらも、まだ言葉にできていない潜在的なニーズ、すなわち「0次情報」を捉えることを重視し、事業部のメンバーにも伝えています。ヒアリングで得られる「1次情報」の手前にある、言語化されていない課題を引き出すことができれば、事業開発にも事業運営にも大いに役立ちます。
また、プロダクト、ユーザー、企業のあらゆる「体験」を設計し、オンライン・オフライン問わず、それが最終的にどのような行動に繋がるのかという一連の流れを徹底的に意識しています。
例えば、カンファレンスを設計する際には、ウェブ集客、申し込み、申し込み後から当日に至るまで、いかに体験を滑らかにするかを追求しています。参加者がセッションやブースで何を感じ、各セッションが参加者やクライアントにとって本当に価値あるものになっているか、プロジェクトオーナーと深く掘り下げ、議論を重ね、こだわっています。

木村:イベント当日のユーザーやクライアントへの価値提供だけでなく、日頃の社内外のコミュニケーションにおいても、こうした「体験」への意識が求められます。社内外への発信や交渉時にはメッセージの細部に至るまで配慮を払っており、山田からもフィードバックを受けます。
西川:社内には多くのエンジニアが在籍しており、「0次情報」を得る上でも非常に恵まれた環境だと感じています。当社のすべての事業がエンジニアと向き合っているため、エンジニアやユーザーのためになることは積極的に協力し合うカルチャーが根付いています。自分の役割を超えて事業部間連携を行うことで、より大きな成果を生み出せると考えている社員が多いですね。
実際にイベントの設計や事業の壁打ちをする際は、まず社内のエンジニアに意見を求め、客観的なフィードバックを得て軌道修正を図ります。社内のエンジニアのタイプも担当業務も多岐にわたるため、それぞれの専門性に応じて細かくリアルな意見を聞くことができ、事業開発における大きな強みとなっています。
SECTION 5/5
行動力・胆力・スピードを備え、20代で事業を創る
⸺ファインディでは、どのような人が突き抜けた成長を遂げていますか?
山田:新卒・中途問わず、まず大前提として「素直さ」と「貪欲にやり遂げる力」が重要です。その上で、突き抜けた成長を遂げるのは、困難から逃げず、自分のミッションを確実に成し遂げ、さらに圧倒的な成果を出そうとする行動力・胆力・スピードを兼ね備えている人です。
また、自分のミッションに留まらず、事業部や会社全体への貢献を考えて行動し、自ら情報を取りにいき、自己成長に繋げていける人が活躍できます。そうした積極的に越境していく姿勢も、突き抜けた成長を遂げるためには必要だと思います。
⸺最後に、それぞれの今後の目標について教えて下さい。
木村:短期的な目標は、全社の売上最大化への貢献です。具体的には、スポンサー営業の「売れる仕組み」の構築と標準化、AI活用による業務効率化、来年4月に開催予定の数千万円規模のPdM向けイベント企画に注力します。

さらに中長期的には、新規事業立ち上げへの強い想いがあります。社内外のCTO・エンジニアとの接点から新たな価値提供の可能性を探り、自らコーディングやモック作成をして検証を進めることが最短ルートだと思います。そうして、20代のうちにファインディで事業を創ることが、まさに「突き抜けた成長」だと思います。
最近は、上司や他のメンバーであればどう考えるかという視点を意識し、会社全体にとって何を優先すべきかを深く考えるようにしています。成果を出すことで企画にアサインしていただく機会も増え、少しずつ業務の幅が広がってきましたし、こうした挑戦を後押ししてくれる環境は他ではあまりないと思います。
西川:私は、マーケティング支援や戦略に強い関心があり、着手し始めています。マーケティングマネージャーと目線を合わせ、提案・議論・施策実行を重ねることで、マーケティング全体を俯瞰できる視点を獲得していきたいです。また、開発したプロダクトでマネタイズや機能要件整理が上手くいかなかった学生時代の反省を踏まえ、将来的には仮説検証とヒアリングに基づき、適切な投資でプロダクトを育てていくことにも挑戦していきたいです。

山田:事業はこの2年で3倍に成長しましたが、全社売上に対する比率はまだ数パーセントほどです。そのため、当面は、現在の事業を成長させることが最大の目標です。
また、事業を横断して動くことが多いため、他の事業との連携をさらに深め、各サービスで異なるユーザー体験をシームレスに繋ぎ、一貫した体験を提供することにも取り組んでいきたいです。
その先には、ビジョンである「挑戦するエンジニアのプラットフォームをつくる。」という世界観の実現、すなわちエンジニアがものづくりを始めてから生涯にわたって使い続けられるプラットフォームの構築を目指したいですね。リンダ・グラットン氏の著書『ライフシフト』の一節にあるように、地球上の様々な課題が共有され、それを世界中のエンジニアが解決するという未来にも惹かれます。
そのために日本だけでなく、グローバルで提供できる機能やサービスの伸びしろはまだ多く存在しており、そうしたプラットフォームをファインディが確立できれば、面白い未来が広がっていくと思います。

【謝礼あり】読後アンケートご協力のお願い(計6問・所要時間1〜2分)
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